医療産業技術深めて 諏訪で来月から講演会

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県の委託を受け、県内企業の医療機器産業への販路開拓を支援する「信州メディカルデバイスグローバル展開センター」(諏訪市、センター長・小坂和夫NPO法人諏訪圏ものづくり推進機構常務理事)は12月から、医療産業で求められる技術の深化に向けた講演会を2カ月に1回程度の間隔で連続開催する。初回は12月4日午後1時30分から同市のホテル紅やで開き、超微細気泡「ウルトラファインバブル」を取り上げる。

県は、医療機器分野への参入や販路拡大を目指す県内企業に対し、完成品の開発と海外販路開拓を支援する事業を展開。このうち、海外販路開拓は同推進機構と医療機器開発型企業チーム「ナノ・グレインズ」(同市沖田町)で構成する同センターが担う。

6月のキックオフ(始動)以降は県内企業を調べ、医療機器関連事業に取り組む約60社や同分野での海外展開に前向きな約30社に対し、聞き取り調査などを行ってきた。医療に関する法令や規格の取得、治験や証明、テーマの絞り方といった課題が浮かび上がり、医療特有の緻密さや殺菌、滅菌、真空化などの技術の深掘りの必要性も感じられ、連続講演会を企画した。

初回のテーマとなるウルトラファインバブルはナノ(10億分の1)単位の気泡を活用した技術。ミリ単位の気泡は水中ですぐに上昇し、水面で破裂するが、ウルトラファインバブルは浮揚せず、長期間残存する特性があり、環境、農業、水産、食品など幅広い分野で応用されている。医療分野では気泡の中に強力な殺菌能力を持つオゾンを封じ込めて洗浄に使う活用例などがある。今後も開発が進み、市場規模は2030年に12兆円にまで拡大すると見込まれている。

講師はファインバブル事業に取り組む「塩」(東京都八王子市)の役員らが務める。医療国際規格ISO13485を取得した医療機器製造の「レイクR&D」(岡谷市)の関連会社が取得の経緯を報告する。参加無料。定員80人。第2回講演会は来年2月で「滅菌・殺菌」がテーマ。問い合わせは同推進機構内のセンター事務局(電話0266・54・2588)へ。

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