2019年11月30日付

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インドネシアで子どもたちをスマートフォンなどから引き離し、ネット依存を減らそうと、小中学校にひよこをプレゼントして世話をさせるというユニークな取り組みが先日のNHKのニュースで紹介されていた。動物を育ててもらうことで、ネットに費やす時間を減らすのが目的という▼効果は定かではないが、どこの国でも子どもとスマホやネットをめぐる問題が課題になっているのだろう。日本でも心配になる事件がまた起きた。大阪市の小学6年の女児が行方不明になり、栃木県内で男に監禁されていた。男とは会員制交流サイト(SNS)で知り合ったらしい▼12歳の小学生が素性の分からぬ男とつながっていたのである。母親は女児のスマホをチェックしていたが、不審な点はなかったという。だが女児は非公開で会話ができるダイレクトメッセージ(DM)と呼ばれる機能を使ってやり取りをしていたようだ。そうしてひそかに男と会い、事件に巻き込まれたとみられている▼知らない人にはついて行かない。女児もそう教わっていたに違いない。しかし、SNSでやりとりをするうちに警戒心が緩み、心を許してしまったのか。まさにネットの落とし穴である▼ネットの匿名性がそうさせるのだろう。自分を解放できる一方で、相手の本性は見えにくい。虚実が交錯する仮想空間。そんな世界に入り込む危険性を改めて教えていく必要がある。

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