炭焼き文化の継承を かやぶきの館で体験交流

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炭焼きを終え、窯出しを心待ちにするプロジェクト関係者

辰野町川島のグリーンビレッジ横川「かやぶきの館」と町地域おこし協力隊の北埜航太さん(25)が、炭焼き文化を継承するプロジェクトを進めている。昔から調理や暖房などに使われてきた木炭の意義と製法を伝えようと、今月に同館近くの窯を活用し第一弾のワークショップを開催。希望者が地元職人の手ほどきでまき割りと炭焼きの作業を体験し、窯出しを待つ状態となった。12月4日に昼食パーティーを開き、炭火料理を味わうなどして交流を深める計画で、広く参加を募っている。

同館では川島区内の職人たちが協力会をつくり、開設から約20年にわたって炭焼きを実践。木炭でいろりの火をおこして、利用客に料理や館内の暖房を提供するほか、日本一の大きさを誇るかやぶき屋根を保全するいぶし作業でも使っている。

北埜さんは、こうした同館と職人たちの取り組みに着目。炭焼き文化の継承を通じた自然資源の有効活用と化石燃料に頼らない生活様式の見直し、人的交流の充実を掲げてプロジェクトを企画した。

まずは町内住民を主な対象に5日間のワークショップを開いたところ、10人余りが参加。上伊那森林組合が用意したナラの間伐材をのこぎりやおので長さ約1メートルに割り、窯の中へ垂直に立てて並べ、炭焼きを行った。職人と補助の仲間4、5人が数日間火の番をして、じっくりと熱を入れて立派な木炭に仕上げた。

北埜さんは、ワークショップの手ごたえと合わせ「まき割りを協働で行うことで重労働の負担が軽くなったり、炭火ならではのおいしい食事や暖かい住環境を楽しめたりと意義を感じてもらえるはず」と話す。「かやぶきの館の機能を生かしつつ、来年以降は地域内外へ炭焼きの仲間の輪を広げ、魅力発信を図りたい」と意気込んでいる。

パーティーは4日午前11時にスタート。職人らが炭焼きの歴史や製法について話した後、肉や魚、五平餅などを網の上で炭火焼きにして味わう。参加費1000円で、1人1品の食材(肉、野菜、果物など)持ち寄り制。3日正午までに申し込む。

申し込み、問い合わせは同館(電話0266・44・8888)へ。

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