温泉熱発電の実証実験 諏訪市が今年度末に

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温泉熱発電のイメージ

諏訪市は5日、同市湖岸通りの温泉源湯「あやめ源湯」を活用した温泉熱発電の実証実験を、早ければ今年度末にも開始したいと明らかにした。出力10キロワット規模の発電を試す。順調に売電できれば、給湯契約者への還元などとして温泉料金の値下げを視野に入れ、給湯契約廃止件数の抑制も図りたい考え。同日の市議会総務産業委員協議会で説明した。

湯量豊富な同市の特長を生かし、再生可能エネルギーの活用を促進する狙い。諏訪湖畔近くにある、あやめ源湯は湧出温度が約88度と高温で74度での配湯が可能。この高温と湯量の豊富さなどから選定した。

市などは2016年度から、経済産業省の地熱開発理解促進関連事業補助金の採択を受けて学習会や先進地視察などを進めていた。同事業を通じて温泉熱発電機の開発などを手掛ける5社から事業提案を受け、市の条件に合致するヤンマーエネルギーシステム(大阪市)の発電機を選んだ。実証実験では同社から発電機1台を無償で借りる。

高温の温泉を熱源に発電する。沸点が低い媒体を温泉水で加熱させ、蒸気でタービンを回す「バイナリー発電」を行う。タービンを回した蒸気は冷却して液体に戻す。実証実験の概算費用は約1500万円。

国の再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用し、発電した電力は中部電力に売電する。本格稼働後の売電収入は発電機1台当たり約160万円を見込む。

実証実験の期間は1年間。21年度に本格導入するかを判断する。市水道局は、現在の配湯事業に影響を生じないようにしたいと説明。売電が順調にいけば「地区共同浴場の維持経費軽減策の導入も検討したい」としている。

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