2階以上に設置 伊那市役所の非常用電源設備

LINEで送る
Pocket

伊那市の白鳥孝市長は6日の市議会12月定例会一般質問で、台風19号を教訓に市役所の非常用電源設備を庁舎2階以上に設置することを検討する考えを明らかにした。現在は庁舎の地下に電気設備があり、豪雨で浸水した場合に被害を受ける可能性があるためで、防災拠点としての機能を強化する狙い。宮島良夫氏の質問に答えた。

市役所は天竜川と三峰川の合流点近くにあり、市のハザードマップでは1000年以上に1度発生する確率の降雨により天竜川上流域全体に48時間で総雨量605ミリの雨が降り、天竜川が氾濫した場合、1~3メートルの浸水が想定されている。

台風19号では天竜川、三峰川の水位上昇により氾濫の恐れがあるとして、天竜川沿い下段の西春近、東春近と三峰川沿いの上新田、下新田、境の各地区に避難指示が発令され、市役所がある下新田も対象地域となった。

白鳥市長は「市役所庁舎地下には電気設備があり、浸水した場合にはそれらの設備が機能停止となる可能性が十分ある」と指摘。浸水対策として「防水扉の設置なども考えられるが、建物の構造上の問題もあって、すべての水の侵入を止めることは難しい」と述べた。

その上で、「庁舎のすべての電力を非常用電源で賄うということではなく、照明やパソコンなどの最低限の電力を確保できる設備を2階以上に移し、バックアップできるよう対応していきたい」との考えを示した。

市は昨年、新たな防災拠点として同市西町に市防災コミュニティセンターを整備。大規模災害で市役所が被災した場合の代替施設としての機能を持つ。今回の台風19号を踏まえ「どのようなタイミングで対策本部を防災コミュニティセンターに移すのかも改めて検討したい」(市危機管理課)としている。

おすすめ情報

PAGE TOP