立体地形模型で防災講座 高遠公民館河南分館

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坪井さん(右)に教わり、プラスチックの透明ふたを用いて立体地形模型を作る参加者=下山田公民館

伊那市の高遠町公民館河南地区分館は7日、河南地区の立体地形模型を手作りし、自宅周辺の地形や危険を知る防災講座を開いた。兵庫県の防災研究機関「人と防災未来センター」リサーチフェローの坪井塑太郎さん=栃木県宇都宮市=の指導で、地域住民25人がそれぞれプラスチックの透明ふたで模型を制作。上から下から斜めから眺めて河南地区の形をつかみ、土砂災害の危険や防災・減災について考えた。

材料は、弁当・総菜などのパックでよく使われる透明ふた10枚。河南地区を中心とする等高線地図が用意され、参加者は1枚1枚の表面に油性ペンで等高線を写し取り、最後に標高が低い方から順にふたを積み重ねていった。

平面図では分かりにくい地形的特徴が見え、参加者は自宅の位置や特に急峻な場所を確認。土砂災害警戒区域・特別警戒区域を示した地図とも照らし合わせた。

同分館は「自分たちの地域の地形を知ることが防災・減災への第一歩」と強調。下山田の男性(75)は「土砂災害の恐れがある所に住んでいると納得できた」と語り、小原の中学1年生、小松史歩さん(13)は「自宅は高い場所にあると思っていましたが、さらに高い所があって驚きました。地域を見直すことができて良かったです」と話した。

「単に地図を見るだけではなく、自らで作り、考えるのが大きな特徴。立体地形模型にすることで沢などもはっきりし、なぜ土砂災害が起きやすいのか一目で分かる」と坪井さん。長野県は「土砂災害が多い」と指摘し、「『自分たちは大丈夫』ではなく、自分たちの地域でも起こりうると認識していただければ」と願っていた。

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