2019年12月10日付

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今年よく使われ、これから辞書に収録されてもおかしくない言葉を辞書の編集者が選ぶ三省堂の「今年の新語2019」の大賞にキャッシュレス決済の「―ペイ」が選ばれた▼選評では、スマートフォンによるキャッシュレス決済サービスの多くが申し合わせたように「―ペイ」の名称を使っていることが興味深く、「日々の買い物で接する頻度が高い身近な」言葉であることなどを受賞理由とした▼開会中の県議会11月定例会にも「キャッシュレス化の推進を求める意見書案」が議員から提出された。支払手数料の高さなどから、中小・小規模事業者からは「依然として導入をためらう声が上がって」いるとして対策を国に求めている▼とはいえコンビニや大型書店など全国展開している店舗ではキャッシュレス決済が珍しくなくなった。店によってはセルフレジまで導入されているので、買い物をしている手触りが感じられず不思議な気分になる▼ところで「今年の新語2019」の10位は「ASMR」。「自律感覚絶頂反応」などと訳される耳慣れない言葉だが、サクサクとしたそしゃく音やカタカタと鳴るタイピング音などの生々しい感触の音声が動画投稿サイトで「ASMR」という一大ジャンルを形成している。感触の乏しいサービスが便利だからと普及する一方で、人々は新鮮な感触を求めてインターネットに耳を澄ます。やはり不思議な時代だ。

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