松くい虫の予防・対策を 岡谷で研修会

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アカマツへの薬剤樹幹注入を実習する参加者

県諏訪地域振興局は10日、森林病虫害防除研修会を岡谷市の湊財産区所有林内にあるアカマツの巨木「行峠の松」などで開いた。昨年7月から市内で松くい虫被害が4件確認されていることを受け、森林資源を守る方法を学ぼうと同振興局の主催で初めて実施。湊財産区管理会や市内の林業関係団体から約30人が参加して松枯れの実態や対策への理解を深め、薬剤の樹幹注入による予防措置を実習した。

諏訪地域で初となる松くい虫被害が確認されている岡谷市。被害のさらなる拡大が懸念される中、湊財産区から所有林内にある「行峠の松」への薬剤樹幹注入の申し出があったことから、松くい虫対策を学ぶ機会として市内林業関係者を対象とした初の研修会を企画した。

「行峠の松」(高さ28メートル、幹回り3.55メートル)は、湊公民館から唐傘平へと続く市道沢入線の最上部付近にある。樹齢は300年以上とみられる。2014年には大雪の影響で下枝が折れたが、損傷した枝を裁断することで本体の延命を図った経過がある。

参加者は湊公民館で松くい虫被害の現状や防除対策などについて同振興局林務課の担当者から説明を受けた後、現地へ移動。県林業薬剤防除協会の関係者から樹幹注入の手順を学んだ。実際に薬剤注入を体験した同財産区管理会の小口賢一会長(70)は「被害の拡大に危機感はある。大切な松の木なので保存していきたい」と話していた。

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