2019年12月15日付

LINEで送る
Pocket

年末恒例の「今年の漢字」に「令」が選ばれた。新元号の令和の一文字であることに加え、自然災害で警報や避難勧告の発「令」が相次いだことも理由に挙がった▼猛威を振るった台風19号から2カ月あまり。南信でも避難指示・勧告が発令されたり、農業被害が出たりした。長野市などの被災地では今も爪痕が残る。一日も早い復旧復興を願わずにいられない▼最近の異常気象は地球温暖化の影響といわれる。石油や石炭などの化石燃料から出る温室効果ガスが原因とされる。環境負荷の少ないエネルギーへの転換が求められているが、日本では福島第1原発事故もあって再生可能エネルギーへの関心が高まった。代表格が太陽光発電だろう▼電力の固定価格買い取り制度の後押しもあり急速に普及した。その反動からか、昨今は太陽光発電施設をめぐるトラブルも散見される。土砂災害の危険や生活環境への影響から建設に反対する住民と事業者が対立し、裁判に発展するケースも。放置された太陽光パネルが発火したり、有害物質が流れ出したりする恐れも指摘され、住民の不安を増幅している▼太陽光発電を直接規制する法律がないことがトラブルの背景にあるようだ。再生可能エネルギーへの流れを止めるべきではない。だが、このままでは迷惑施設といわれかねない状況である。法整備を含め社会と調和していく方法を改めて考えていく必要がある。

おすすめ情報

PAGE TOP