横山の恵みと思いで醸す酒  「維者舎」完成

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純米吟醸生原酒「維者舎」を持つメンバーと宮島社長

伊那市横山の住民有志でつくる横山維者舎が育てた酒米を使い、「信濃錦」蔵元の宮島酒店(同市)が仕込んだ純米吟醸生原酒「維者舎」が完成した。酒を通して横山の豊かさや環境の良さを伝えたいと初めて取り組み、清らかな水と土で「美山錦」を減農薬栽培。香り豊かですっきりした味に仕上がった。週明けから市内の酒販店で販売。年明けには東京・銀座の「銀座NAGANO」にも置かれる予定だ。

横山維者舎は、里山や登山道の整備、地域活性化に取り組む。方言の「いじゃやい(行こうよ)」が名前の由来だ。今年は宮島酒店と手を組んで酒米作りに挑戦。2カ所・29アールのほ場に苗を植え付けた。清らかな焼巻沢の水があったり、絶滅危惧種のチョウ・ミヤマシジミが生息したりする、とりわけ環境のいい場所で減農薬栽培した。

14日は地元の春日社に新酒を奉納。祝賀会で完成を祝うとともに、来年以降も継続することを誓い合った。

害虫の発生を防ぐ畦畔の草刈りや、田の除草などに汗を流してきたメンバー。ラベルの「維者舎」は宮島酒店の宮島敏社長が揮毫。「酒米を育てるメンバーは侍のようだった。侍をイメージして魂を込めて書いた」といい、「味もシャープで侍系の維者舎にぴったり。どこに持っていっても胸を張れる酒」とした。

1・8リットル瓶で約600本製造する。「皆がいい酒米を作りたいとの思いを持って取り組んできた。完成して感無量です」と、維者舎事務局の小林雅生さん(52)。「横山の自然の恵み、人の思いが詰まった酒。『維者舎』を通じて多くの方に横山を知っていただければ」と話した。

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