2019年12月17日付

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購入10年余りの国産車。走行距離は18万キロを大きく超えた。仕事に買い物などの“ちょい乗り”にと、なくてはならない愛車である。販売店で面倒を見てもらっているものの、恥ずかしながら今まで自分で日常の点検をしたことは皆無なのに、特段の不具合や不満はない。日本のものづくりの確かさに驚く▼基幹産業の製造業が転換期を迎えている。労働人口の減少に伴う生産性の向上をはじめ、IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)などの活用や、台頭する新興国との競争といった課題に直面する▼緩やかながら長く回復を続けてきた景気に陰りが見え始めた。停滞あるいは後退を思わせる指標が目立つ。内閣府が発表した10月の景気動向指数(速報値)は、景気の現状を示す一致指数が前月比5・6ポイント低下の94・8。基調判断は3カ月連続の「悪化」となった▼諏訪信用金庫がまとめた「諏訪地方の景気動向」(10月末調査)によると、製造業の3カ月前と比べた業況判断DIは前回から2・1ポイント悪化のマイナス18・8。アルプス中央信用金庫がまとめた「伊那谷・経済動向」(7~9月期)では、製造業のDIは前期より22・0ポイント悪化のマイナス33・8だった。日本の景況に大きく影響する海外情勢も、米中摩擦の行方などの先行き不透明感が依然漂う▼日本のものづくりはあまたの荒波を乗り越えてきた。その知恵と技術力に期待したい。

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