権兵衛トンネル 19日に通行止め解除

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台風19号の影響による道路崩落で国道361号の権兵衛トンネルを含む区間が不通となっている問題で、国土交通省飯田国道事務所は16日、崩落箇所への仮橋設置工事が順調に進み、19日午後5時に通行止めを解除、片側交互通行へ移行すると発表した。伊那と木曽を結ぶ路線は10月20日から通れなくなり、通勤通学や観光、物流などに影響を及ぼしていたが、約2カ月ぶりに行き来が可能になる。同事務所はこの日、本復旧に向けた工法も示した。

鉄骨製仮橋は長さ15メートル。崩落箇所のトンネル側に仮の橋台を造り、権兵衛2号橋(南箕輪村)の既存の橋台との間に架けた。16日時点で舗装やガードレールの設置などを残すのみとなっている。観光バスや大型トラックも通行可能。天候要因などで残りの工事が遅れるなどした場合は「解除時期が変わる可能性もある」とした。

崩落の原因については「大雨の影響で地下水の流動層から相当量の水が流出した」と推定されているが、横方向へのボーリングによる排水を実施したことで「地山の安全性は向上したと考えられる」と説明。ただ、道路管理者の県などとも協議し、暫定供用のうちは、連続雨量60ミリでトンネル前後区間の事前通行規制を行うとした。

伊那市内で16日、識者らでつくる災害復旧技術検討委員会の第3回会合が開かれ、終了後の会見で説明した。同事務所の田中智徳副所長は「伊那、木曽地域の生命線。一刻も早く仮復旧して通行できる形を目指し、最大限の努力をしてきた」とし、本復旧に向けても「スケジュールは示せないが、最善を尽くす」と改めて強調した。

復旧工法はトンネル側にある橋台の前後に、鉄筋コンクリートの深礎杭2基を新たに建設したり、鉄管土留めを打ち込んだりして橋台を補強する内容。道路の線形は従来通りとする考えだ。

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