2019年12月20日付

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毎年同じように種をまいても、作物は年によって出来が違う。その年の気候、そして肥料や土づくりなどの影響があるのだろう。理由はともかく、作柄による一喜一憂は、家庭菜園の醍醐味である▼今年のわが菜園の作況を振り返れば、スイカやメロンをはじめとした実ものは全般に不作に終わった。一方で、芋の類いは出来が良かった。昨年に比べて畝作りなどを入念にし、自分なりの工夫をした成果なのか。収穫の一部は知人に配ることもできた▼作り方だけでなく、育てる品種にもちょっと挑戦をしてみた。例年、わずかしか作らないジャガイモは定番のキタアカリを中心に4種類を育て、サツマイモは近年出回ってきた品種で甘みと滑らかさが特長のシルクスイートや、種子島産で知られる安納芋などを植え付けた▼聞けば、農水省の品種登録にはジャガイモ、サツマイモとも、100種類以上があるそうだ。同じ作物としてくくられていても、品種によってで形も色も、そして、味も違う。バラエティー豊かな味わいは家庭の食卓に楽しみを与えてくれる▼今、直売所やちょっとこだわりのスーパーをのぞけば、同じ野菜で複数の品種が並ぶ。暖冬気味とはいえ、鍋料理が本番の季節。ありふれた食材でも品種を変える工夫で、湯気の向こうに目新しい料理が見える。十分に味わって英気を養い、年末を乗り切りたい。今年ももう残りわずか12日間だ。

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