権兵衛峠2ヵ月ぶり通行再開 片側交互通行で

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約2カ月ぶりに車両の通行が可能となった国道361号・権兵衛峠道路

伊那と木曽地域を結ぶ国道361号・権兵衛峠道路は19日午後5時、全面通行止めが解除され、片側交互通行に移行した。台風19号の大雨による道路崩落で10月20日から不通となり、通勤通学や救急医療、観光、物流などに影響を及ぼしていたが、崩落箇所への仮橋設置で約2カ月ぶりに権兵衛トンネルを含む区間の通行が可能となった。住民からはこの日、「片側交互とは言え、通れるようになったのは本当にありがたい」と安堵(あんど)の声が聞かれた。

崩落箇所のトンネル側に仮の橋台を建設し、権兵衛2号橋(南箕輪村)の既存の橋台との間に架けた仮橋。午後5時に「車両、通します」と合図がかかると、伊那側で待機していた40台余りが仮橋を通過し、権兵衛トンネルに入っていった。

観光バスや大型トラックも通行可能。暫定供用のうちは連続雨量60ミリで事前通行規制を行う。木曽町日義まで行き来する平沢運輸(宮田村)社長の平沢正さん(70)は「トンネルを使えば45分。塩尻回りだと早朝に出ても倍の時間がかかった。(仮復旧は)助かる」と笑顔を見せた。

麓にある菓子店「権兵衛峠古町あかはね」(伊那市西箕輪)の樋代文江さん。10月末まで影響が出たものの、「いろいろな方々が応援、宣伝をしてくれて客足が戻り、この2カ月を乗り切ることができた」と振り返り、国や県、工事関係者にも感謝。「うれしさとありがたさでいっぱいです」と話した。

南箕輪村南原の伊那中央石油セルフハイランズ伊那。交通量が激減し、売り上げは通行止め前に比べて3割ほど落ちていたという。黒川雄二店長は「どれぐらい利用客が戻るか分からないが、仮復旧してうれしい」。唐木一直村長も「通行止め解除はありがたい。関係者の尽力に感謝したい」と述べた。

直轄権限代行で復旧工事を進める国土交通省飯田国道事務所。報道陣の取材に応じた田中智徳副所長は「困っている声を聞いていた。仮ではあるが、復旧できてほっとしている」と語り、「引き続き調査や設計を進め、できるだけ早い時期の本復旧を目指したい」と力を込めた。

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