2019年12月21日付

LINEで送る
Pocket

ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ ノーベルの遺言に従って1901年から始まり、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和などの分野で顕著な功績を残した人物に贈られるノーベル賞。今年も旭化成名誉フェローの吉野彰さんが化学賞を受賞したことで話題となった▼過去の国別受賞者は圧倒的にアメリカ人が多いが日本人も世界6位と健闘。日本人初の受賞者は湯川秀樹博士で、近年になって受賞者は激増し、2000年以降では19人が受賞している▼素晴らしい研究成果を上げた人、社会に大きな影響を与えた人に贈られるノーベル賞がある一方で、「人々を笑わせ、考えさせてくれる業績」に対して贈られる「イグノーベル賞」なるものもある。ノーベル賞をパロディーにした賞とされ、こちらも過去に多くの日本人が受賞している▼その研究内容はさまざま。ガムの味による脳波の変化、ハトに嫌われた銅像の化学的な考察、バナナの皮を踏んだときの摩擦の大きさを計測した研究、夫のパンツに吹きかけることで浮気を発見できるスプレーの開発など▼一見、ふざけているかのように思えるが、みな社会の役に立つものと信じ大真面目に研究しているのだろう。ノーベル賞受賞者もイグノーベル賞受賞者も、ともに一つのことを突き詰め、探求してきた結果の賞。そのとてつもないエネルギーと労力、執念には敬意をはらいたい。

おすすめ情報

PAGE TOP