頑張りで得る価値の大切さ 岩本亜希子さん

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オリンピックの価値を伝える岩本亜希子さん

岡谷市教育委員会は21日、ボート女子で五輪4大会に出場した諏訪市出身の岩本亜希子さん(41)=大分県中津市=の講演会を同市イルフプラザカルチャーセンターで開いた。岩本さんは「東京五輪目前!今こそ押さえておきたいオリンピックの価値とは」と題し、世界に挑み続けた競技生活を振り返り、過程の中から得た価値の大切さを語った。

岩本(現片岡)さんは、国際オリンピック委員会が提唱する五輪の三つの価値として▽エクセレンス(卓越)▽リスペクト(敬意・尊重)▽フレンドシップ(友情)―を挙げ、「これは私たちが小さいころから培ってきたもの。オリンピックは、すでに知っている人生の価値を改めて思い出させるもの」と紹介。これらに▽パッション(情熱)▽ファン(楽しさ)―を加え「選手から情熱を感じ、スポーツを楽しんでほしい」とした。

「若者には目の前の成果に偏らず、『態度』を学ばせるオリンピズム教育を伝えるべき」と岩本さん。競技生活を通して誇れるのは「オリンピックに4回出場したことではなく、つらい思いをしても一つのことをやり切った経験からくる自信」だとし、「それがその後の、ボート以外の人生に大きな勇気をくれた」と振り返った。

競技者の頃は結果が全てだったことから、引退直後は「五輪で成果が残せなかった」という思いで、20年間の競技生活に「大きな価値を見いだせなかった」という。それが今は「得られなかった成果より、結果を求めて頑張った過程の中で得たものに目を向けて価値を与えられた。人生においても尊重される価値観だと考えている」と伝えた。

講演会は、来年の東京五輪・パラリンピック大会でカナダのホストタウンに登録されている岡谷市のホストタウンプログラムの一環。市民や諏訪地方の高校、中学のボート部員ら約70人が訪れて話に聞き入った。

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