富士見高原病院に託した夢 井上名誉院長講演

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足跡を振り返り、医療、町づくりの在り方を提言する井上名誉院長

富士見高原医療福祉センター(本部富士見町)は27日夜、井上憲昭富士見高原病院名誉院長(70)の講演会を同病院で開いた。今秋の瑞宝双光章受章を記念し、「高原病院に託した夢―41年間の軌跡」と題して話した。

障がい者医療を志して信大で神経内科学を学び、1958年に同病院に内科医長として着任。結核診療所から病院へと転向して間もない時期の経営立て直しから同病院の拡充にとどまらず、諏訪、上伊那へエリアを広げて地域に根差した医療、福祉の提供に尽力している。

講演ではこれまでを振り返り、「患者とその家族、地域の求めに応えてきた結果。医療は専門性を押し付けるのでなく、患者の望みに寄り添うべき」と持論を語った。

そのうえで地域福祉の現状に対し「若年障がい者が家族の近く、また親が亡くなった後も住み慣れた地域で暮らし続けられる環境がまだない」と課題を提起、「これからも整備に積極的に関わりたい」と終生現役の意欲をみせた。

次代への提言も寄せ、医療スタッフに向けては「常に利用者にとって最良のことをなしてきたこれまでを足場に、病気、障害があっても自立的に生きられる町づくりの中核を担って」と期待。地域に対しても「町づくりに福祉の視点を取り入れて。弱者に優しい環境は住民皆に住みやすい。移住者もおのずと増える」と提案した。

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