令和4年の御柱祭 諏訪地方高まる熱気

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春宮一の候補木が決まり、多くの氏子の手によって木札が取り付けられた=2019年5月9日、東俣国有林

2022(令和4)年の諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)まであと2年―。今年は下社の本見立て、上社の仮見立てが行われる。諏訪人が血をたぎらせる本番に向け、熱気は日を追うごとに高まっていく。

下社の本見立ては、下諏訪町郊外の東俣国有林で行われる。仮見立ては上社より1年早い昨年5月、秋宮、春宮各4本の計8本の候補木が決まった。本見立ては前例だと5月に行われている。場所は八島ケ原湿原の下方で前回とほぼ同じ場所から切り出す。

仮見立て時の計測では、秋宮一之御柱の目通り周囲が最も太く、362センチで前回よりも27センチ太い。春宮一之御柱は333センチで前回よりも8センチ太い。参加した氏子、大総代からは「大変立派な候補木」との声が聞かれ、晴れやかな表情を浮かべていた。

今年の本見立ても前例に従い、同町萩倉の斧立社を参拝し、安全を祈願した後、現地に入る。山中ではしきたりに従い、春宮一の候補木から見立てが行われる予定だ。

御柱御用材が決定すると、来年には伐採。引き出し地点の棚木場に安置され、本番となる22年春の山出し、里曳きを迎える。

上社は昨年12月20日に1992(平成4)年の御柱祭以来5回ぶりに御用材を伝統にのっとり、茅野市玉川の御小屋山から調達することが発表された。氏子、大総代からは「本来の山(御小屋山)に戻れる。大変光栄に思う」「本当に素晴らしい決定。うれしい」など歓迎の声が上がった。

今年行われる仮見立ての時期は調整中。下社より1年遅れで準備が進む上社は来年が本見立てとなる。本宮と前宮に建てる御柱計8本の曳行担当地区を決める抽籤会は22年2月に行い、伐採は「本来の形」である同年3月とすることが発表された。8本一斉に行う。前回は伐採地の辰野町・横川国有林で御用材が狭い範囲に集中し、春先でも積雪や道路の凍結のため、伐採、搬出が難しいと判断、日程を本番の前年の秋に前倒しし、9、10月に4日間に分けて行った。

今回の御柱祭は世代交代が進む中で上社の御用材は御小屋山から調達することを経験していない氏子が増えつつあることから、「原点に戻り、御小屋を忘れることなく、伝統を正確に受け継ぎ、後世に伝える」(北島和孝宮司)意味を込めた。

ただ、59年の伊勢湾台風による倒木被害の影響はあり、「御小屋山の回復状況を問われれば答えに詰まる」(北島宮司)のが現状。樹木の選定では、成長木を残し、寿命が尽きようとしている木を選んでいく考えだ。

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