2020年1月3日付

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新たな年が幕を開けた。1年の計は元旦にありと、書き初めの筆に思いを込めるまではしなくとも、初詣で手を合わせて志高く新たな目標に決意を固めた人もいるのではないだろうか▼良い年にしたいとの願いは当然。ただ、年初から水を差すつもりはないのだが、新年に目標を定めた人の9割近くが途中で挫折しているともいわれる。たくさん貯金したい、きれいに痩せたい、成績を上げたい―など、抽象的であればあるほど目標は願望となり挫折につながりやすいという。わが身を振り返っても、思い当たることばかりだ▼具体的に、少しずつ、無理せずにが、目標に近づくこつとか。小さなことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただ一つの道―。元プロ野球選手イチローさんの言葉が示すように、結局は地道な努力の積み重ね以外に道はなさそうだ▼ネットで本を物色していたら、早稲田大学名誉教授の生物学者池田清彦さんの著書「ほどほどのすすめ~強すぎ・大きすぎは滅びへの道」が目に止まった。そもそも生きることは不安定で予測不可能なのだから、あれこれ先を思いわずらうより今を生きるほうが面白い―との内容紹介。思わずうなずいた▼最高を求めるよりもほどほどを選ぶ方が幸福度が高まるとの研究もあるとか。効率や結果ばかり求められるようになった社会。自分の生活くらいはほどほどな毎日を目指すのも悪くないか。

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