辰野ほたる祭り準備スタート 6月13~21日

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ポスターとうちわの統一デザインに選ばれた、浦野さんの切り絵作品

辰野町で、2020年の夏を彩るイベント「第72回信州辰野ほたる祭り」の準備が早くもスタートした。町や町商工会、観光関係者などでつくる祭り実行委員会の企画会議が、祭り期間を6月13~21日と設定。ポスターとうちわも、地域の切り絵作家の作品を統一デザインとして採用することで決まった。例年全国から10万人以上を集める一大イベントの成功に向け、住民一体で熱気を盛り上げていく。

祭り期間は、年々早まっている名所・松尾峡(ほたる童謡公園)のゲンジボタルの発生傾向を基に検討。町産業振興課によると、ここ10年間で成虫発生のピークが1週間~10日ほど早くなっており「近年の実績通り6月はじめに成虫が発生すれば、中旬にかけてのピークが祭り前半と重なり、長く観賞を楽しめる環境をつくれる」と判断した。

イベントは例年、土、日曜日の夕方~夜間に市街地から松尾峡までを歩行者天国とし、初日に開幕式やパレード、終盤に呼び物の「たつのピッカリ踊り」などを実施。今回もこうした主要企画を継続する方向で検討する。

住民ぐるみで来場者を歓待する、県プロジェクトに沿った「おもてなし宣言」は継続で6回目。笑顔やあいさつを会場に浸透させ、ごみのぽい捨て防止を呼び掛ける。空き店舗や空き地を用いた休憩スペース「おもてなし空間」も設け、交流促進を図る。

ポスターとうちわは、長野日報で切り絵コラム「季節の小景」を連載中の切り絵作家・浦野栄一さん=伊那市=の作品を採用。浦野さんが辰野西小学校で校長を務めていた17年に町へ寄贈されたもので、淡い光を放つ蛍、浴衣姿で見物を楽しむ家族のほのぼのとした風景を表現した作品が、祭りの雰囲気にマッチするとして選んだ。

従来は作品公募や審査を行うが、今回は限定的に選考方法を変更。実行委員会は「町にゆかりのある作家が、祭りに深い愛情を注いで制作した一枚。仕上がりも申し分なく、全国向けのPRを担える」と説明する。実行委が版権を持ち、今後宣伝用の細かなデザインを加えるという。

大会長の武居保男町長は「近年はおもてなし空間など若者を含む住民のアイデアを取り入れ、新たな魅力を生み出せている。蛍の保護育成と合わせ、先人から受け継いだ祭りをさらに充実させたい」と話している。

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