2020年1月9日付

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2020年が始まり1週間以上が経過した。間もなく阪神淡路大震災から25年目を迎える。1995年1月17日。早朝を襲った大地震は、未曽有の被害をもたらした。刻々とテレビに映し出される映像は、あちこちでビルが倒壊し、火の手が上がる壊滅状態の街だった▼当時、「大震災」という言葉には現実感はなかったと記憶している。過去には「関東大震災」が大正時代にあったとは学んでいたが、まさかこれほどの大地震が起こるとは想像もつかなかった。犠牲者は約6400人に達し、焼け野原の光景は近代国家の都市だとは思えなかった▼それから16年後の2011年3月11日。東日本大震災が発生し、巨大津波などの影響で死者は約1万5000人を数えた。9年目を迎える今でも、仮設住宅に暮らす人々がいる。しばらく地震のない社会が続いてほしいと願うが、首都直下地震や東海地震など心配は尽きない▼近年、自然の猛威の前にはがくぜんとするしかないような大災害が起きている。台風や大雨による床上浸水や土砂崩落など。多くの被災者からは「この地区に○○年暮らしているけど、まさかこんなことになるとは」との言葉を聞いた▼もはや、過去の自らの経験則では計り知れない災害の危機が、日常に迫っているのかもしれない。今年こそ、災害のない平穏な1年でありますようにと願う。一方、備えは万全か。自らに問い続けたい。

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