2020年1月12日付

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暦通りなら9連休を確保できた今回の年末年始。例年以上に休みを意識できた期間だったか。だからなのかコンビニエンスストアの元日休業問題には少々胸がざわついたものだ。休むことに異論はない。休業がニュースになる事態が問題で、消費者も無関係ではあるまい。サービス業の休みを根本的に考える時期に来ている▼午前7時~午後11時の営業が消費者の心を捉え、1970年代半ばから国内で歴史が始まったコンビニエンスストア。16時間の営業はやがて、サービス向上の名のもと24時間へと伸び「開いててよかった」が当たり前になった▼ところが長時間営業は働き手にとっては労働過重に過ぎない。昨今は休みの少なさもあって人出不足を招き、存続が危ぶまれる店舗も出始めているという。便利さ、手軽さにどっぷりと浸りきってきたツケが回ってきたのだろう▼そういえば外食産業や配送業でも、サービスの充実とともに働き手の負担が増えた結果、人手不足で営業形態を変更せざるを得ない状況にあるという。「求めるサービス」が「できるサービス」の範囲を超えてしまったか▼サービス業だから要望に応える義務はあろう。だが、長時間労働や過剰サービスを原因に、生活に潤いを与えるサービス業を失ってしまう社会であってよいはずもない。消費者も一方的に求めるばかりでなく、サービス提供側にも目を向ける時代に入っている。

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