神山清子さんに弟子入り15年 茅野市の女性

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放送を機に思い出が詰まった信楽焼を広げて見る濵さん

日本六古窯のひとつ「信楽」(滋賀県甲賀市)を舞台に繰り広げられるNHK連続テレビ小説「スカーレット」。フィクションではあるが、実在する信楽初の女性陶芸家・神山清子さんの波乱万丈な半生を参考にしているという。放送も中盤に入り物語の展開に注目が高まる中、神山さんに弟子入りした女性がいたことが分かり、ドラマと共に話題になっている。

弟子入りしたのは、茅野市宮川在住の濵瑞香さん(52)。会社勤めをしていた24歳のとき専門誌で見た神山さんの作品に魅かれ弟子を熱望。最初は断られたが「窯を焚くから見においで」と誘われて出掛け、車の免許を取ることを条件に許可が下り、1991年7月から15年間住み込みで働いた。

濵さんは「弟子というより家族として受け入れてくれ、母と娘のような関係だった。聞いていた昔の話もまさに波乱万丈で、いつも『朝ドラ』にぴったりだと話していたので、ドラマになると公表された時はうれしくてすぐに電話をかけた。いつも前向きで何があっても笑い飛ばす強さを持っていた」と振り返る。

神山さんは、子どもを育てながら研究を重ねて「信楽自然釉」の再現を果たした女性陶芸家の草分け。陶芸家で息子の賢一さんが急性骨髄性白血病で倒れ、闘病を支えながら骨髄バンク設立に尽力。賢一さんは若くして亡くなるが、その半生を映画化した「火火」(2005年)は日本のみならず韓国や中国などでも高く評価された。

映画では、田中裕子さんが神山さんを演じた。06年には濵さんの仲立ちで、諏訪市で上映会と神山さんの公演(諏訪市男女共同参画市民協議会など主催)も行われた。

陶芸の道には進まなかった濵さんだが、茅野に戻ってからも連絡は取り合い、結婚のときには、絵付けの角皿30枚を贈ってくれ、出席者の記念品にしたという。

濵さんは、自身で成型し、先生に焼いてもらった緋色の壺や、賢一さんが手掛けた天目茶碗など思い出が詰まった作品を広げ「ドラマを通じて信楽がもっと身近になってもらえたらうれしい。関連の書籍もたくさん出ているので読んでみて」と話している。

弟子入り時代の神山先生とのツーショット

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