2020年1月15日付

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今年は東京パラリンピックがやってくる。五輪閉会から半月後の8月25日に開幕し、世界中から障がい者スポーツのトップ選手たち約4400人が集う。22競技で繰り広げられる熱い戦い。どんなドラマが生まれるだろう▼前回のリオデジャネイロ大会で特に印象深かったのが「ボッチャ」である。高度な投球技術や頭脳ゲームともいえる先を読んだ戦略、1投1投の集中力。日本チームが銀メダルを獲得した競技の奥深さに引き込まれた▼障がいを抱えた人が気軽にまちに出掛け、活動を楽しめるようにする取り組みが進んでいる。県などは、外見からは分かりにくい障がいや病気を持つ人が周囲に配慮を必要としていることを知らせる「ヘルプマーク」の普及に力を入れている。諏訪地方では店舗などのバリアフリー化を促進する「らくらく入店の会」の輪が広がりつつある▼一方で、くしくもリオ五輪・パラリンピック直前に相模原市の知的障がい者施設で起き、今月から初公判が始まった入所者殺傷事件。事件当時の本紙を見ると、容疑者は「障がい者なんていなくなればいい」との趣旨の供述をしている▼差別は人種、国籍、出自、性別、職業など、あらゆることに対して発生する。そこには、個々を尊重することなく、ひとくくりにしてレッテルを貼りがちな傾向が大きく関与している気がしてならない。偏った見方をしないように厳に自戒したい。

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