現代学生百人一首 桑澤さん我如古さん入選

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入選作品を手にする桑澤さん(右)と我如古さん

東洋大学(東京都)が全国の小学生から大学生までを対象に募った短歌コンクール「第33回現代学生百人一首」で、伊那西高校(伊那市)文芸クラブで3年の桑澤菜生さん(18)=箕輪町松島=と、我如古ヴィヴィアンさん(18)=同町中箕輪=が入選した。応募のあった6万1976首のうち、入選に決まったのは100首。2人は「今しか詠めない思いを表現できた」と喜んでいる。

桑澤さんの作品は「電車まであと三分の待ち時間スマホに映る英単語五個」。通学途中にある駅のホームで電車が来る間際まで、スマートフォンで撮影してあった英単語に目をやりながら、試験に向けて精いっぱい覚えようとする日常生活を詠んだ。「わずかな単語を前に、必死になっている自分を描きたかった」と笑う。

我如古さんは「夕暮れのテトラポットと潮風を感じてみたい信州人は」と詠んだ。山に囲まれた信州で生まれ育ち、海への憧れがテーマ。クラスメートから海辺で過ごした夏休みの話を聞き、うらやましく感じたことから思いついたという。夕日が反射してきらめく水面や、海岸特有のにおいに満ちた空気を思い浮かべて表現した。

高校での創作活動を振り返り、「初めは言葉の短い俳句に親しみがあったけれど、今では31音に感情が収まりきらなくてあふれている。短歌に出合えて良かった」と桑澤さん。我如古さんはこれまで以上に力を入れて取り組んだといい、「言葉選びや創作のスピードが上がり、成長できたと思う」と話していた。

同大によると、6万首を超える応募は2011年度以来8年ぶり。令和への改元で万葉集が注目を集め、短歌への関心につながったとみている。

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