2020年1月19日付

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昼どき、事務所近くのファミリーレストランに入った。「何を食べようか」と考えを巡らせ、注文する品を吟味して店員を呼ぶと、「ご注文お承ります」と店員に声をかけられた。丁寧な言葉遣いだが、なんだか違和感を覚え、よく考えると二重敬語であることに気がついた。最近こうした間違えがよくあるようだ▼日本語は敬語や丁寧語、謙譲語など相手によって言葉の使い分けが必要な難しい言語。女性と男性でも言葉遣いに違いがあり、書き言葉に話し言葉まである。自身も正しい日本語が使えているか疑問だ▼日本語は思いやりや尊敬といった気持ちを言葉に込められる素晴らしい言語。さらに自然や季節に関する語句が多いのも特徴。四季のある日本は、生活の中で季節感を大切にする文化的背景があり、季節を表す「季語」を使う俳句は多くの外国人たちが感銘を受けるという▼そんな日本語も時代とともに変化し、使われずに「死語」となる言葉がある一方、新たに生まれ出る言葉も数多い。2017年に改訂された「広辞苑」では「朝ドラ」「ごち」「自撮り」「がっつり」「ちゃらい」など、世相を反映した約1万語が追加された▼日本語が変わることは時代の流れで悪いとは思わない。これからは英語などの他国語もより必要とされてくるのだろう。しかし日常使っている日本語の良さを知ることは大切。表現豊かな母国語を誇りたいものだ。

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