復旧・復興まだ道半ば 長野に支援必要

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台風19号で浸水した家屋の泥出しを手伝う竹内さん(左)ら

昨年10月の台風19号による浸水被害が出た長野市長沼の住宅で19日、駒ケ根市出身の女性が所属するNGO団体がボランティア作業をした。台風上陸から3カ月余が経過したが、床下にたまった泥出しに汗を流したメンバーは、復旧・復興がまだ道半ばであることを実感。「災害は時間がたつにつれて忘れられていくが、長野には必要とされる支援がある」と語った。

作業したのは、大規模決壊した千曲川の堤防に近い同市赤沼の被災家屋。この建物は、国際人道支援などを担うNPO法人アイキャン(名古屋市)が借り受け、浸水で汚れた写真を無償で洗浄するスペースとして利用する予定。この日は、同法人とつながりがある大阪府のNGO「天人元気届隊」が訪れて床剥がしや、たまった泥をかき出した。

「作業は重労働で、まだ人手が必要と感じた」。同隊のメンバーで駒ケ根市出身の竹内知子さん(39)=埼玉県=は、長女の結空さん(11)と一緒に、床下に入って泥を出す作業を終えるとそう口にした。東日本大震災の被災地も訪れたという知子さんは「災害はいつ自分の身に降りかかってくるか分からない。恐ろしさを実感することが備えにつながる」と現地に出向く意義を語った。

同隊が市内の被災地に入ったのは今回で3回目。関西地方を中心に計約10人が参加した。代表の西尾純さん(54)=大阪府=は「3カ月もたつと災害は忘れられてきてしまうが、ボランティアのニーズはまだある」と強調。17日に発生から25年となった阪神・淡路大震災に触れ「当時は全国から大勢の人が来てくれた。今回は長野で恩返しすることで、助け合いのつながりをつくりたい」と話していた。

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