駒ケ岳RW運休半月 観光関係者「結束」機運

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ロープウエー駅に連絡する路線バスの乗降客も少なく、隣接する駐車場も閑散としている駒ケ根高原の菅の台バスセンター=21日正午前

中央アルプス観光(駒ケ根市)が中央アルプスで運行する「駒ケ岳ロープウェイ」が、支柱の脚が変形し運休となってから半月余りが経過した。ロープウエー駅がある千畳敷(2612メートル)で例年2月に開かれる「純白の結婚式」の会場を麓に移すなど影響も発生。運転再開までに早くても2カ月は必要とされ、復旧長期化の懸念もある中、地元の観光関係者や同社は「今こそ結束して盛り立てなければ」と新たな機運も高まっている。

「今まで以上に共通認識を持って取り組めるかの試金石になる」。中ア山麓の駒ケ根高原12施設で構成する早太郎温泉事業協同組合の理事長で、ホテルやまぶき会長の宇佐美宗夫さん(70)はこう訴える。

ロープウエーの2018年度の利用者は20万2118人。そのうち1~3月は1万672人で年間に対する割合は5%ほど。それでも宇佐美さんは「ロープウエーがあるというイメージでこの地を訪れる観光客も多い。高をくくっている場合ではない」と警鐘を鳴らし、運休している今だからこそ近隣の観光資源を磨く必要があると力説する。

駒ケ根市を含む伊南4市町村では、広域連携で観光を推進する「伊南DMO」の春の発足を目指し準備が進む。その動きの中で、地域観光の要であるロープウエー運休の直後から、若手を中心にした観光関係者が対応や検討に乗り出している。

駒ケ根観光協会(同市)の事務局は「地酒を活用したイベントやアウトドアによる誘客ツアーなど具体的な提案も出ている。新たなつながりも持ちながら、今だからこそと逆に結束も深まっている」と説明。「ロープウエー復旧時には運転再開をチャンスとしてPRできるよう取り組みたい」と話す。

中央アルプス観光の社内でも、若手中心の会議の中で運休中の地域観光の魅力アップに向けて活発に意見が交わされている。冬の誘客として千畳敷で実施していたスノーシュー体験や星空観賞会を麓のしらび平や駒ケ根高原でできないか検討。「周辺の観光事業者の皆さんとも協力して盛り上げ、よりお客さまに喜んでもらえる地域にしていければ」と担当者は期待する。

宇佐美さんも「腕を組んで待っていてもお客さまは来ない。何をすべきかみんなで考え行動する。早め早めの情報発信を心掛けたい」と表情を引き締めた。

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