2020年1月23日付

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「直感」や「ひらめき」という言葉が現代社会ではあまり聞かれなくなったと感じている。例えば、スマホやカーナビを使えば、ありとあらゆる情報をキャッチしたり、事前に調べたりできる。それに沿って計画を立て対応策を講じる。その場、その場で瞬時に判断しなくても良いことが増えた▼しかし、機械に頼ってばかりでは、頼みの綱がうまく作動しないと窮地に追い込まれる。先日、初めて訪れた土地でカーナビに向かい目的地を打ち込んだ。ところが、ナビのアナウンスがされない交差点があり、よく分からないまま進み、完璧に進行方向を見誤った▼雨降りで照明がほとんどない夜。なおさら、進むべき方向が分からず、右往左往した。車を停車し、再度ナビの画面を凝視した上で道路標識とも照らし合わせ、軌道修正した。その後、パソコンを使って地図の縮尺を変えてルートをたどり、間違えた場所を確認した▼目的地をセットすれば、あとはカーナビ任せ。複数候補があっても、適当に推奨ルートを選ぶ。どの方角に進むのか。峠道があるのか。道路幅員は十分あるか。これらも基本的には考えない。カーナビがない時代はドライバーは皆、地図帳を頼りに運転し、道を覚え込ませた▼今の社会、これまで享受してきた「便利」を手放すことは難しい。遠出の際、1日でも脱カーナビを実践すれば、これから役立つ新発見があるかもしれない。

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