犬猫の命つなごう 処分ゼロに向け女性有志提案

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殺処分される犬猫をなくしたいと、諏訪地方の女性有志2人が13日、県諏訪保健福祉事務所を訪れ、収容された犬猫の新たな飼い主への譲渡基準を緩めたり、幼猫の授乳・ケアを民間が一定期間担って譲渡可能にしたりすることを提案した。殺処分数は激減しており、「関係者の惜しみない努力により、殺処分ゼロが遠い目標ではなくなった」と女性たち。官民連携と創意工夫で命をつなぐ活動をより前進させたい考えだ。

2人は、茅野市豊平の紀理子(みちこ)さん(62)と諏訪市豊田の田所かよ子さん。紀さんは諏訪地方の先駆的愛護団体「トマトの会」で長年活動した母を持ち、田所さんは飼い主のいない猫との共生活動にも携わる。「いのり(祈り)」というグループ名を付け、譲渡基準の緩和などを目指して署名活動も始めている。

課題だった猫の殺処分数は全県的に減少を続け、同事務所管内では昨年度66匹と5年前の半数以下になった。2人は「県の先進的な取り組みに感動している」と担当者に伝えた上で、「譲渡基準を見直すなど、もう少しの工夫と官民の頑張りがあればゼロに向かえる」と展望した。

現行の譲渡基準は栄養状態がよく健康そうで、人・社会に適応性があること│などと定める。2人は、保健所から犬猫を譲り受けて飼養管理や飼い主探しを行う登録譲渡団体制度に加え、個人が一定期間世話やリハビリをし、保健所に戻す「一時預かりボランティア」の導入を提案。「それならばお手伝いできるという個人もいる。私たちも協力を惜しまない」と述べた。

「命をつなぐために、わずかなチャンスでも与えてほしい」と、収容した犬猫の全てをホームページに掲載して譲渡の機会を拡大することも希望した。同事務所は、実現可能な提案内容を精査したいと前向きな回答をした。

犬猫のために活動するボランティアの声を、行政などに届ける橋渡し役も担っていく考えでいる。紀さんは「行政に理解してほしいというスタンスではなく、私たちも相手を理解するように努め、官民が車の両輪になっていい方向に進みたい」と話している。

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