立川流の「斎藤常吉」知って 諏訪湖博物館で企画展

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寺社建築の立川流棟梁で、現在の木曽町出身の斎藤常吉英知(1811~91年)が書いた建築図(設計図)などを紹介した企画展が20日、下諏訪町の諏訪湖博物館・赤彦記念館で始まった。建築図のほか、彫刻の下絵など85点を展示。3月6日まで開いている。

「斎藤常吉英知の世界」と題して開催。木曽町の斎藤家の所蔵品を中心に展示した。ほとんどが初公開で、中でも江戸立川流の教則本の「大和絵様集」の写しは、諏訪立川流が江戸立川流を基本としていたことを実証する貴重な資料となっている。

斎藤常吉は立川流2代目の立川和四郎冨昌の弟子。絵画に優れ、彫刻の実力も持ち合わせていたといい、建築図面も多く手掛け、建物本体の担当も多かったとされる。

建築図の中には善光寺(長野市)の「五重の塔」がある。かつてあった五重の塔の再建を善光寺が計画。設計を晩年の常吉に依頼したとみられる。結局五重の塔は建てられなかったが、土台から塔の先端までの下書きとみられる図面がそろっている。

このほか、緻密に書かれた駒ケ根市の大御食神社本殿や飯島町の西岸寺鐘楼の建築図も紹介。常吉が彫刻を施した自身の墨つぼや、かんな、のみなど道具も置いている。

共催する立川美術館・立川流彫刻研究所主宰の立川芳郎尚冨さん(65)=愛知県半田市=は「斎藤家の斎藤常吉の展示品はこれまでに公開されたことがなかった。学術的な意味をもつ貴重な資料ばかりで、ぜひ研究者の人たちに見てもらえれば」と話している。

午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)。月曜休館。問い合わせは諏訪湖博物館(電話0266・27・1627)へ。

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