白樺湖ホテル山善跡地 茅野市が整備計画

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街なみ環境整備事業が行われる白樺湖西側のホテル山善南館跡地

茅野市は、白樺湖西側の大規模廃屋「白樺湖ホテル山善(さんぜん)南館」跡地の整備指針となる「街なみ環境整備事業計画」をまとめた。蓼科山や白樺湖の眺望が楽しめる屋外集会施設や環境・健康広場などを整備する方針で、2020年度に測量・設計、21年度に着工し、23年度の完成を目指す。事業費は2~3億円を見込んでいる。

山善は07年3月に裁判所の破産開始決定を受け、10年6月に破産終結。地上6階、地下1階(延べ床面積約4360平方メートル)の南館は白樺湖西側の玄関口に位置し、山と湖の景観を遮っていたほか、白樺湖全体のイメージに悪影響を及ぼしていた。

地権者の柏原農業協同組合(財産区)は13年に白樺湖再生委員会を設置。市と連携して問題解決に向けた研究を進め、18年10月の総会で南館を山善に代わって解体・撤去する方針を決定し、昨年5月から解体工事に着手。同年12月に撤去を完了している。

計画は国土交通省社会資本整備総合交付金の街なみ環境整備事業に基づき、地権者や観光事業者とのワークショップを重ねて策定した。事業の位置や区域、事業内容、概算事業費などを明らかにした。

事業区域は、南館跡地一帯や白樺湖観光センター敷地北側など約1万1000平方メートル。柏原農協から無償貸与を受けて整備する。

具体的には、南館跡地は芝生などの緑地帯と公衆トイレを併設した「環境・健康広場」を整備し、湖周の遊歩道「白樺ぐるりん」と連携した健康増進の拠点にする。白樺湖を望む階段状の観覧席と底部分のステージからなる「屋外集会施設」は、環境・健康広場と湖畔の高低差を利用して造成する考え。駐車場と南館跡地、湖畔のボート乗り場を結ぶ動線「メインエントランス」、観光センター北側には朝市などの各種イベントに活用できる「多目的広場」を整備する。

計画は昨年12月に柏原区に説明した。今年度中にも県に提出する。市は財源の2分の1を交付金、残りを起債で賄う方針で、「白樺湖西側の玄関口として、さらにはビーナスライン観光の拠点として南館跡地を有効に活用していきたい」としている。

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