諏訪地方観光に影響 新型肺炎

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エレベーター前にアルコール消毒液や使用法を記した中国語表記の紙を張った宿泊施設=27日、諏訪市のRAKO華乃井ホテル

新型コロナウイルスによる肺炎患者の増加で中国政府が27日から海外への団体旅行を禁止したことを受け、諏訪地方の観光にも影響が出始めている。通常は、中国の春節(旧正月)に合わせた団体客の宿泊者が増える好機だが、キャンセルが出たり、2月上旬に茅野市の小学校で予定されていた北京市の小学生との交流会が中止になったり。宿泊施設の関係者は「売り上げが落ち込み、営業への影響は避けられない」と肩を落とす。

中国からの団体客を受け入れている諏訪市のRAKO華乃井ホテルによると、1月下旬から2月初旬まで宿泊予定だった8件ほどのキャンセルが出た。国内客を含めた全宿泊予定者数の約3割を占めるという。同ホテルは「春節間近のキャンセルは痛い。早く感染が収まってほしい」と話す。

ただ、上諏訪温泉の宿泊施設が加盟する諏訪湖温泉旅館組合の伊東克幸理事長によると、この時期に中国からの団体客を受け入れている施設は少なく、「組合全体への影響はあまり出ていない状況」。諏訪市観光課によると、昨年1~2月に市内に宿泊した中国人は2400人余だった。「市内の訪日外国人の宿泊者は台湾と中国で6割以上を占める。感染が今後どうなるか推移を見守りたい」とする。

「中国人観光客が7~8割を占める」という茅野市郊外の白樺湖畔の観光ホテル。例年この時期は入り込みがピークを迎え、1日100人余が訪れる。男性従業員は「売り上げが落ち込み、営業への影響は避けられない。今年は暖冬の影響もあり、ダブルパンチだ」と嘆く。

同市内のホテルは、平日の閑散期対策として中国人観光客の誘致に力を入れてきた。多い日はバス3台120~130人の団体旅行を受け入れる。担当者は「中国人観光客の誘致に向けて営業に力を入れてきただけに残念。即座に他の国から誘客することも難しく、売り上げへの影響が懸念される」と語り、団体旅行のキャンセルがいつまで続くか気をもんでいる。

県観光機構(長野市)によると、2月6日に茅野市内の小学校で予定されていた北京市の小学生約30人との交流会が中止になった。

富士見町の富士見高原リゾートではスキー場でそり遊びなどを予定していた中国の旅行客4団体計100人がキャンセルになった。同リゾートは今冬、山梨県北杜市のホテルと連携し、中国の団体旅行客を誘致。藤田然営業企画室課長(44)は「新たな客層として期待していたので残念だが、状況が状況なので致し方ない」と話した。

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