2020年1月29日付

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18、19日に行われた大学入試センター試験。全国の55万人余りが志願した。センター試験は今年で終了し、来年から大学入学共通テストに移行するのだという▼入試制度改革が迷走している。共通テストをめぐっては、文科相が昨年11月に英語の民間試験導入見送りを発表したのに続き、12月には国語と数学の記述式問題の導入を見送ると発表した。英語民間試験には高校生らから地域間や経済面で格差を生むのではとの不安の声が上がり、国数の記述式には採点の公平性に対する疑問や自己採点の難しさなどの懸念が高まっていた▼県内公立高校の新たな入学者選抜制度については、県教育委員会が1月の定例会で、新制度の開始時期を当初計画の2022年春から2年延期して24年春とし、制度の内容も再検討する考えを示した。新制度の周知不足や導入による受験生、教員の負担増といった指摘が教育関係団体などから相次いでいた▼自身のことを思い返すと、大学入試はセンター試験の前身だった共通一次の開始時期。新制度への戸惑いは大きかった。当時はマークシートも耳慣れず、鉛筆の濃さだの枠の塗りつぶし方だのにも神経を使った覚えがある▼受験生にとって、入試改革は、ただでさえ気持ちが落ち着かないところに不安がますます募るに違いない。拙速に進めることなく、県教委の言葉を借りれば「不安なく受験できる制度」が求められる。

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