太鼓と木やりで 市川笑野さん自主公演

LINEで送る
Pocket

岡谷太鼓保存会の演奏に合わせて舞う市川さん

岡谷市出身の歌舞伎俳優で女形の市川笑野さん(40)と女形の中村芝のぶさん(52)の自主公演「第二回梅笑会」が1月30、31の両日、東京・浅草の浅草公会堂で開かれ、市川さんが岡谷太鼓保存会、諏訪大社木遣り衆と共演する演目「タケミナカタ」が披露された。両日とも多くのファンが諏訪地方や関東圏から集まり、ダイナミックな舞いと太鼓の迫力ある演奏、幻想的な木やりが織り成す舞台を楽しんだ。

「タケミナカタ」は諏訪大社の御祭神、建御名方神を表現した作品で、市川さんが「古里の信仰や風土を表現したい」と創作した。市川さんが神降ろしのみことタケミナカタの二役を演じ、岡谷太鼓保存会と木遣り衆が盛り立てる構成。2017年9月に岡谷市のカノラホールで初演を迎えて好評だったことを受け、都内での公演を目指してきた。

31日の公演では特別出演の尾上右近さん(27)が建御名方神にまつわる神話を紹介し、「タケミナカタ」の幕が上がった。岡谷太鼓が響く中、みこ姿の市川さんが舞台の左右を行ったり来たりしながら舞った。花道を進み、揚げ幕に消えた後は、岡谷太鼓の演奏や木やりが会場を盛り上げた。2幕ではタケミナカタに姿を変えた市川さんが演舞に加え、保存会と一緒に和太鼓を打ち、豪快な毛振りで締めくくった。

梅笑会では中村さんが諏訪湖の御神渡り伝説が重要なポイントとして描かれる演目「本朝廿四考 奥庭狐火の段」で八重垣姫を演じた。

2日とも鑑賞した田村明子さん(33)=岡谷市湊=は「感激して涙が出た。なんだか誇らしかった」と喜んだ。千葉市から訪れた石井あつみさん(62)は「踊りと太鼓の息がぴったりで神々しさを感じた。一糸乱れぬ岡谷太鼓の演奏技術がすごい」と興奮気味に語った。

梅笑会を終えた市川さんは「東京で諏訪地方の魅力を伝えられた。夢の一つがかなった。『タケミナカタ』は地元の皆さんの協力があってこそ成り立つ演目。協力してもらい、本当にありがたい」と感謝した。岡谷太鼓保存会技術部顧問の原山日出男さん(50)=岡谷市長地鎮=は「保存会のみんなが緊張感を持って演奏に臨んでいた。いいステージになったと思う」と話していた。

おすすめ情報

PAGE TOP