ドラム缶風呂収益を義援金に 駒工高3年生

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ドラム缶風呂に入浴する男性を見守る駒ケ根工業高の生徒

駒ケ根工業高校(駒ケ根市)機械科3年の9人は2日、手作りしたドラム缶風呂を市内の駒ケ根キャンプセンターで開かれた野外イベントに出展した。一般対象のデモンストレーションは初めて。昨年秋の文化祭に合わせて製作したドラム缶ピザ窯を応用したもので、来場者は即席の露天風呂で極上の湯加減を楽しんだ。ドラム缶の風呂や窯は販売しており、収益は生徒の一部が研修で訪れたオーストラリア(豪州)の森林火災の義援金に充てる。

「いい湯だなー。これ以上の露天風呂はない。生徒の皆さんの努力の跡が見えますね」。会場に設けられたドラム缶風呂で、眼前の中央アルプスを望みながら漬かった男性は「ここで一杯飲みたいくらい」と笑顔だった。

学校の文化祭に向けて「身近なもので何か作れないか」とドラム缶を材料に、製作活動に取り組んだ機械科3年の9人。熱効率なども考え、溶接などの技術を駆使して窯を作った。風呂は利用する人たちに配慮し、細部までこだわって仕上げた。

生徒の一部は研修で昨年11月に豪州のキャンベラに滞在。森林火災は当時、訪問地まで達していなかったが、帰国後に交流先の人たちから炎が迫る現地の写真が生徒たちに送られてきた。

豪州の研修に参加していた原尚輝さん(18)は「あそこまでひどいとは思わなかった」と振り返る。最近まで澄み切っていた青空が煙で覆われてしまった現実。心を痛めた生徒たちは「いつまでも この青空と星空を」「人間は、地球にいちばん近い衛星だ」を合言葉に、自分たちが作ったドラム缶窯を販売して手助けしようと立ち上がった。

今までに4台が売れ、検討中の事業所なども。この日のイベントでは窯焼きの実演でピザや焼き芋などを振る舞い、より多くの人にアピールした。風呂に入って喜ぶ子どもらの姿を見ながら、原さんをはじめ生徒たちは「予想以上に喜んでもらえてうれしい」と目を細めた。

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