新型肺炎 諏訪地域にも影響広がる

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マスクがほぼ品切れになった売り場=2日、諏訪市のドラッグコスコ高島店

中国・武漢市に端を発して世界に広がる新型コロナウイルスによる肺炎。日本国内では感染者が増えており、県内も予断を許さない状況が続いている。県は「手指の消毒やマスク着用など一般的な感染予防を」と呼び掛ける。需要が高まるマスクは諏訪地域の各店舗で品薄状態に。中には品切れになるドラッグストアが出るなど影響が広がっている。

1月29日に対策本部を設置した県。県健康福祉部のまとめだと、県や各保健福祉事務所には1月14~30日に321件の相談が寄せられた。27日は26件だった相談が30日には108件にまで伸びた。症状についての問い合わせが最も多い。

諏訪地域では県諏訪保健福祉事務所が相談窓口になっており、24時間対応で電話相談を受け付けている。「該当する症状の場合は直接医療機関に行かず、まずは保健所に相談してほしい」と同事務所。「武漢への渡航歴がない人の国内感染も確認されている。該当者は日々変わってくると思う。状況に応じて対応したい」としている。

市町村でも対応を急いでおり、諏訪市や茅野市は1月31日、それぞれ幹部職員らを集めて庁内会議を開き、市内で発生した場合に備えて対応を確認した。

観光や企業活動への影響も大きい。観光業にとって中国の春節(旧正月)の時期は書き入れ時だが、今冬は厳しかった。県国際観光推進室が県内宿泊施設に聞き取りしたところ、中国人観光客で宿泊予定だった約7000人分がキャンセルされた見込みという。

セイコーエプソン(諏訪市)によると、武漢にはプリンター販売を主とする現地法人の拠点があり、現地採用の約30人が勤務している。1月29日には武漢の男性現地社員の感染・発症を確認し、入院中という。中国政府の指示で今月9日まで生産活動を自粛している。

新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、諏訪地方の量販店やドラッグストア、薬局などで感染を予防するマスクが品薄状態になっている。各店では購入量に制限を設けて対応しているが、需要に供給が追い付かず、「品切れ」の店舗も出てきている。

諏訪市高島のドラッグコスコ高島店では2日、マスクがほぼ品切れになった。数日前から袋入りは1人3点まで、箱入り(30~60枚)は2点までと制限を設けたが、在庫を含めてなくなった。村瀬清臣店長(36)によると、国内で感染が確認された1月29日ごろから購入希望者が増え始め、中には大量購入者もいたという。

村瀬店長は「報道で過熱している部分もある」としつつ、「感染の全体像や終息時期が不明なので不安が大きい」と困惑の表情を見せていた。

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