楽しく学べる場を 日本語教室が1000回目

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外国人の生徒たちに授業をする小野川さん(中央)

諏訪地方に住む外国人に日本語を教える「諏訪日本語教室」が、1000回目の節目を迎えた。1998年から同地方の有志が支えてきたボランティア活動。オリジナルの手作り教材で指導し、これまで約30カ国の545人が学んだ。代表の小野川恵美子さん(72)=諏訪市大手=は「こんなに続くとは思っていなかった。これからも楽しんで学習できる場をつくりたい」と話している。

諏訪市公民館を拠点に毎週土曜に開き、最近はベトナムやフィリピンからの技能実習生が多く通う。これまでは中国や韓国、ブラジル出身者が多かったといい、日本人と結婚した主婦や英語指導助手らも学ぶ。

小野川さんは40代で公務員を辞め、外国暮らしの夢を追い、カナダに2年半滞在。現地で英語学校に通う中、多くの人に良くしてもらった経験から「恩返しがしたい」と帰国後に教室を開いた。生徒の中には母国に帰る前に「教室にいた時が一番楽しかった」と話す人もいたといい、慣れない外国暮らしでも笑顔になれる場づくりを意識している。

多くは日本語能力試験の合格を目指して熱心に学習する。教室ではレベルごとのグループに分け、手作りの教材で教える。多国籍の生徒たちに日本語で教えるため、イラストや多言語表記など教材を工夫し、年々増やしてきた。生徒の希望に合わせた自作のプリントなども欠かさない。

1000回目の教室は1日にあり、約20人が集まった。学習の合間には笑顔が見られた。小野川さんは、教室を始めた当初から日本語学習支援はボランティアが担っている部分が大きいとし、「続けられる限り続けたいが、外国人は増えてくる。(ほかにも)教室が増えればうれしい」と話した。

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