諏訪湖でカワアイサ観察 県が生態調査調査

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諏訪湖のカワアイサの様子を観察する調査員

県諏訪地域振興局が今年度から3年計画で実施する魚食性鳥類のカワアイサの生態調査が諏訪湖で始まっている。今年度は湖上や岸から、諏訪湖漁業協同組合などが実施している舟を使った追い払い後の鳥の動きを観察している。同調査は10日までに4回実施。同局では年度内にドローン(小型無人飛行機)を使った調査も予定している。

調査を受託する測量、建設コンサルタントのゼンシン(駒ケ根市)によると、調査は1月9、14日に行い、最終回が2月10日。下諏訪町のみずべ公園近くなど3地点に調査員を配置している。4日は諏訪湖漁協の協力で湖上からも調査した。早朝や日中のカワアイサを観察し、諏訪湖の地図に動きを落とし込む。追い払いの舟の接近でいったん諏訪湖を離れたり、湖岸近くに移動したりした後、沖に戻るまでの様子を調べている。

観察中の男性によると、諏訪湖のカワアイサは「1カ所に密集する個体数が多い傾向がみられるという。1日を通じ、常に捕食している」という。舟で追い払わない場合の鳥の動きも見ている。

カワアイサはカモ科の渡り鳥でユーラシア大陸や北アメリカで繁殖し、冬に南下して越冬する。日本では冬鳥として知られる。諏訪湖に飛来した個体による主要な漁業資源のワカサギへの食害被害が指摘されているが、分からないことも多いという。

調査は局の裁量で執行できる地域振興推進費を活用している。同局林務課は「行動パターンをある程度把握できれば効果的な追い払いにも活用できるのでは。人とカワアイサの共存や保護と管理の観点を踏まえつつ、学術的な調査を進める」と話している。

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