東京パラ聖火リレー 富士見で「採火」式典

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採火会場に選ばれた富士見町の井戸尻史跡公園

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会などは6日、8月に実施するパラリンピック聖火リレーの詳細を発表した。火をおこす採火の式典は富士見町など県内13市町村で同月13日を基本に実施。文化施設などで聖火を展示する「聖火ビジット」は富士見町のほか岡谷市、諏訪市、下諏訪町を含む37市町村で同13日~16日に行う。各地でおこした火は17日に長野市へ運ばれ、開催都市の東京に送り出す「集火・出立式」を開く。

県実行委員会によると、採火やビジットは希望した全市町村での実施となった。採火などの方法は各市町村に委ねられており、地域の風土や文化に寄り添った方法で行う計画。富士見町は井戸尻史跡公園で、縄文時代の火おこしの方法で採火する。

聖火ビジットでは、市役所や体育館、障がい者支援施設などでランタンを展示して地域住民に観覧してもらう。富士見町は同公園、岡谷市はイルフプラザ、下諏訪町は赤砂崎公園多目的広場で実施。諏訪市の会場は調整中としている。

各地でおこした火は、ビジット最終日の16日に県内10地域ごとにまとめられた後、1998年の長野冬季パラの開閉会式会場になった長野市のエムウェーブで一つになる。

パラリンピックの聖火は、五輪とは異なり、各地でおこした火を一つに統合する内容。競技が開催される東京、静岡、千葉、埼玉の4都県はトーチを使った聖火リレーを行うが、他県などでは採火や出立式の「聖火フェスティバル」を実施する。同21日夜に47都道府県の火を合わせる集火式が東京であり、一つになった聖火が25日の開会式まで都内を巡る。

富士見町では国史跡の井戸尻遺跡がある井戸尻史跡公園が採火会場になる。縄文時代に用いられたといわれる「揉みぎり」という手法で町内の小学生や障がい者らが火をおこす計画だ。

町は、障がい者と健常者の垣根が取り除かれた誰もが住みやすい町づくりを進める理解が広がるきっかけにしたいと、県が募集した採火会場に応募。町には縄文文化が栄えた歴史があることから採火は史跡公園で当時の手法で行うことを計画した。おこした火は香炉型土器に集めてともした後、諏訪地方を巡る。

担当者は「採火会場に選ばれたことは光栄。障がい者の社会参加がさらに進むきっかけになればうれしい」と話す。町は今後、実施に向けた準備を本格化させる方針だ。

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