2020年2月11日付

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「持続可能な開発目標」。そんな言葉で言い表されるSDGs。2015年9月の国連サミットで採択された国際目標で、30年までに貧困や飢餓、気候変動などの課題を解決するための17のゴール(目標)で構成されている▼その12番目に「つくる責任 つかう責任」がある。わたしたちも消費者の一人として人や社会、環境に配慮した行動が求められている。エシカル消費(倫理的消費)と呼ばれる。消費者庁のホームページによれば、消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援したりする消費行動をさす▼農業分野でも重要な視点になっているという。JA上伊那が開いた研修会で取り上げていた。JAグループ岡山の「里海米」は瀬戸内海で水揚げされたカキの殻を再利用。殻の処理は大きな課題だったが、土壌改良剤としての効能に着目し、稲作に取り入れたのである▼それで終わりではない。土の中に残ったミネラル分はやがて川から海に流れ込み、植物プランクトンの餌に。それを再びカキが食べて大きく成長する。そんな循環・環境保全型の農業が評価され、米のブランド化につながったという▼どうしても価格に目が行きがちだが、少し立ち止まって、その商品がどのように作られたのか考えを巡らせてみたい。一人一人の消費行動が地球規模の問題とつながっているかもしれない。

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