趣味生かして散策マップ 富士見の御子柴さん

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歩く楽しさ、景観への愛着を込めてマップを作った御子柴啓明さん

富士見町富士見ケ丘の御子柴啓明さん(73)は、ウオーキングの趣味を生かして町の魅力を掘り起こす散策マップづくりに乗り出した。第1弾は「富士見を愛した文人・政治家ゆかりの別荘地や街道を結ぶ歴史ウオーキング」。御子柴さんが道中で魅せられた四季折々の花や眺望のスポットを地図に記した。「富士見には歴史と、地域の人が育んだ素晴らしい景観がたくさんある。車で走っては気づかない良さを多くの人に伝えられたら」(御子柴さん)としている。

御子柴さんは塩尻市出身。都内の半導体メーカーで技術者として勤めた後、信州での暮らしを求めて帰郷。富士見町の景観、風土に魅了されて居を構えた。若い時から登山や街道巡りを愛好し、年を取ってからは毎日のウオーキングが楽しみという。

沿道の草花や民家の生け垣、遠望を楽しみながら歩く中で「同好の人たちとこの面白さを共有できたら」との思いが膨らみ、妻と二人でマップ作りを始めた。

初めてのマップは、明治~昭和の諏訪地方ゆかりの政治家、渡辺千秋=岡谷市=、小川平吉=富士見町=や犬養毅元首相の別荘跡、これら別荘で滞在した伊藤佐千夫らアララギ派歌人が集った地の公園などを結んだ。

「土の感触が楽しめ、渡る風を味わえるコース」(御子柴さん)といい、地元有識者の力も借りて「町民にもほとんど知られてない歴史や季節ごとの植物、道も盛り込んだ」。

それらを、『私のお気に入りの坂道。紅葉の時期は特に良い』、『詩人・尾崎喜八も眺めたに違いない風景』、『木の間から見える富士山と八ケ岳が美しい』など愛着を込めた言葉で書き込んである。

マップは希望者に配布するほか、近年、町が力を注ぐ健康づくりやシティプロモーションの事業にも生かしてもらいたい│とし、「町民の健康増進と、町の魅力を磨く役に立てたら」という。

また、コースの見どころの一つと記した旧小川別荘(通称・帰去来荘)は現在、大規模太陽光発電施設の建設計画が浮上しており、「皆が愛してやまない富士見らしい風景を守りたい。かけがえなさを多くの人に実感してもらい、現地の植生と景観を守って観光や健康づくりなどに生かす道につなげたい」との願いを込めている。

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