線と空間で人の内面表現 茅野市美術館

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茅野市美術館さんに展示されている彫刻作品と藤森さん(左)

茅野市の茅野市美術館で16日、諏訪市出身の彫刻家で三軌会彫刻部会員の藤森汎さん(79)=東京都在住=の作品を集めた特集展示「信濃美術をみつめる#7―藤森汎彫刻作品展」が開幕した。学生時代に制作した作品から近作まで、線と空間で人の内面を表現したユーモラスな作品など34点を展示している。3月29日まで。

藤森さんは東京都立大学(現首都大学東京)を卒業後、金属工芸家・小川正波氏に師事。1964年、フランス国立美術大学に留学し、R・クーチュリエに師事。67年にプリ・ド・エコール賞を受賞した。72年から三軌会彫刻展に毎年出展し、93年に文部大臣奨励賞を受賞。95年には諏訪清陵高校創立100周年記念モニュメント「蒼風」の原型を制作している。

藤森さんは、祖母の弟で彫刻家の大和作内(下諏訪町出身)の制作風景を見聞きしたことが彫刻家の原点。日本画や浮世絵にある洗練された線に着目し、線と空間で表現する独自のスタイルを確立。ユーモアにあふれ、軽快なリズムが感じられ、「生命力」や「元気」を表現した作品を生み出している。

藤森さんは「人の内面は顔や手に現れ、線がつくりだす空間で人の内面を表現している」とし、「ユーモアも自身のテーマの一つ。見る人がくすっと笑える作品を作っている」と話している。

会場では第4期収蔵作品展「対話―つながるイメージ」も同時開催。3月8日午後2時からは藤森さんによるギャラリートーク、同15日午前11時から親子ギャラリーツアー、同20日午後2時からは学芸員による作品解説が行われる。

開場時間は午前9時~午後7時。火曜休館。観覧無料。問い合わせは同館(電話0266・82・8222)へ。

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