街とつながる場所作り 高校生が手作業で改修

LINEで送る
Pocket

改修作業が進む「いなまちたいしゅう室」。井崎さん(右から2人目)、内村さん(右から3人目)が中心となり、同級生らと作業に取り組んでいる

高校生と街がつながる場所を作ろう―と、地元の高校生が無料利用の自習室「いなまちたしゅう室」の開設に取り組んでいる。発起人はともに伊那北高校(伊那市)2年の井崎才蔵さん(17)と内村晴恵さん(17)。2人は「高校生と高校生、高校生と大人、さまざまな人がつながり、関わる場所にしたい」と構想を語る。自習室は今月上旬に床の改修を終え、現在は利用可能。不定期に開放している。

きっかけは地域課題の一つ「シャッター街」について調べた高校1年次のフィールドワーク。学習を進める中で、自分たち高校生が抱く「さびれた商店街」のイメージとは異なる、活気ある通り町商店街(同市)を目にした2人。高校生と街の関わりの薄さに着目し、高校生が商店街に立ち寄る動機として新たな目的地「多目的な自習室」の設置を考えた。

場所は通り町商店街にあるシェアオフィス・ネイバーシップの2階。JR飯田線伊那市駅からほど近く、近隣の学校に通う高校生も足を運びやすい。完成イメージはみんなでわいわい騒げる、勉強を教え合える、時には机から離れて休める空間。放課後や休日に、同級生などの協力を得て手作業で改修を進めている。今後は部屋の無料開放と並行して机やいす、壁にも手を加える予定。

1年弱の活動を振り返り、「見切り発車で始めたが、伊那の人が助けてくれたおかげでここまでやってこられた」と井崎さん。場所や資材の無償提供、工具の貸し出し、菓子の差し入れなど活動を後押ししてくれる地域住民の存在に感謝する。一方、仲間の確保が大きな課題。内村さんは「私たちの卒業後、たしゅう室を管理してくれる人がほしい」と話す。

ツイッターとインスタグラムで進捗状況や活動日程を発信し、参加を呼び掛けているものの反応はいまいち。「楽しんでやっていることが伝わっていないと思う。特別な活動をしているわけではない。私たちも始めてみたらできたってだけ。気軽に参加してほしい」とし、活動の輪の拡大を模索している。

問い合わせはツイッター(@inamachi-room)またはインスタグラム(inamachi-room)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP