「しがっ子クラブ」20年の節目で幕

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上川河川敷で特定外来生物アレチウリの駆除活動を行う児童ら。地元の自然に親しむ活動に力を入れていた=2016年5月

諏訪市四賀地区の児童育成団体「しがっ子クラブ」が今年度をもって活動を終了する。学校の週5日制導入を機に土曜日の子どもの居場所をつくろうと始まったが、運営スタッフの高齢化を理由に20年の節目で幕を閉じる。同クラブ世話人代表の増田純二さん(65)=同市沖田町=は「自主性を重視し活動してきたが、スタッフの体力や気力が限界となった」と話す。

同クラブは地域に誇りと愛着を持った子どもを育もうと2000年にPTAや地域住民、教職員の有志で創設。現在、各小学校区で地域住民が運営する地域総合クラブの先駆けとなった。毎年度初めに児童と話し合い活動内容を決めるのが特徴。上川河川敷や四賀公民館を拠点に月1~2回、手作りいかだによる川下りやハザードマップの作成、野外調理、地域住民向けのイベント企画などを行ってきた。14年には地域による優れた学校支援活動をたたえる文部科学大臣表彰を受けるなど各種の受賞実績も多い。

発足から約10年間は70~80人ほどの児童が在籍したが、少子化や児童の土日の過ごし方の多様化を受け、近年は15~20人にとどまった。スタッフも半減し、現在は3人の有志を中心にOBOGや地域住民がボランティアとしてサポート。増田代表は「OBOGを後継者に考えたが、日中の仕事との兼ね合いや教育的意義の維持などを考慮し、活動終了を選んだ」と話す。

発足時から運営に携わる小池玲子さん(61)=同市四賀=や松下千香さん(52)=同市中洲=は「地元の里山で火を扱うなど危険を顧みず遊ぶことが将来の環境を守る意識を育てると考えてきた。今の子どもは地域を歩く機会が減っており、父母世代も地域で遊んだ経験が少なくなっている」と不安は残る。乳児の頃から8歳年上の姉と一緒に活動に参加していた四賀小4年の赤羽綾音さんは「好きなことが思いっきりできた場所。もっと遊びたかったので悲しい」としながら、「できれば自分の力で復活させたい」と話している。

最後の活動として3月21日午前10時~正午、児童企画の出し物を集めた催し「ふれあい広場」を四賀公民館で開く。地域住民の参加を歓迎している。問い合わせは小池さん(電話090・8329・2436)へ。

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