誰でも楽しめる施設に 諏訪でアートリップ

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ガラス作品「フランスの薔薇」を囲み、進行役(右)の質問に答えながら鑑賞を楽しむ参加者

八ケ岳西麓で障がいの有無や年齢を問わずに楽しめる観光地域づくりに取り組む「八ケ岳西麓トレイル協議会」は19日、認知症ケアとして着目される芸術作品の対話型鑑賞会「アートリップ」を諏訪市の北澤美術館で開いた。諏訪地方や軽井沢町から美術館や福祉施設、地区サロンなどの関係者約20人が参加。認知症をはじめ誰もが楽しめる施設や地域づくりの参考にした。

アートリップは、進行役の質問に答えながら作品鑑賞することで、創造性や記憶が刺激され、うつ症状の軽減などの効果が期待できるという。今回は認知症をはじめとした配慮が必要な人でも地域に外出できる場所が増えればと、観光関連施設や福祉関係者に参加を呼び掛けた。

参加者は2班に分かれ、エミール・ガレの脚付杯「フランスの薔薇」と上村松篁の一対の日本画「鶏」を鑑賞。フランスの薔薇では、進行役が「作品がもらえるなら何を入れたいか」と質問。「チョコ」「赤ワイン」と自由な返答が飛び交い、参加者は笑顔を見せた。表面に装飾されたバラを見ながら「バラをプレゼントしたことはありますか」などの質問もあり、自分の思い出と作品の共通点を見いだす姿もあった。

初めて体験したという茅野市美術館サポーターの宮澤ゑい子さん(68)=岡谷市川岸=は「進行役の方の話の引き出し方が上手だった。似たようなことを茅野市美術館でやっているので、参考にしたい」と話した。

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