ドローン飛行の指針策定 霧ケ峰、白樺湖一帯

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霧ケ峰に関わる41団体で構成する霧ヶ峰自然環境保全協議会は20日、諏訪市、茅野市にまたがる霧ケ峰、白樺湖一帯(北佐久郡立科町は除く)でのドローン(小型無人飛行機)の飛行について、原則として調査研究と観光、自然環境の広報目的に限るとするガイドライン(指針)を策定した。行政、学術、教育機関または諏訪地方観光連盟や地元観光協会以外がドローンを飛ばすことを規制する内容で、個人レベルで楽しむには観光協会企画のツアーに参加する必要がある。罰則規定はない。

同日、諏訪市の県諏訪合同庁舎で開いた会議で事務局作成の原案を承認した。ドローン飛行の一般的な規制は法令や国の指針で示されているが、自然公園や天然記念物の上空を飛行させる場合の指針は初めてという。対象のドローンには、重量が200グラム未満で法令では比較的規制が緩い「トイドローン」も含む。4月1日から適用する。

飛ばせるのはGPS(全地球測位システム)機能を持ち、損害保険加入済みの機体。操縦は無人航空機の講習、管理団体が発行した技能証明書を持つ人に限る。対象区域で飛行させるためには原則5日前までに諏訪市郊外の県霧ヶ峰自然保護センターまたは同協議会事務局の県諏訪地域振興局環境課に届け出る。

諏訪市教育委員会委嘱の霧ヶ峰自然保護指導員らの要望を受け、昨年5月の同協議会でドローンの取り扱いを検討するワーキンググループ(WG、作業部会)の設置を決め、地権者、自然保護団体、観光関係団体、利用団体、行政機関計32団体で構成するWGが昨年7月から議論を重ねてきた。霧ヶ峰自然保護センターに寄せられたドローンに対する「プロペラの音がうるさい」などの苦情は、夏場、月10件ほどあったという。事務局の同課は「墜落や機体の回収が貴重な動植物に損傷を与える危険がある。霧ケ峰には、多くの人が集まる場所や施設や家屋もある」とし、指針の必要性を説く。

意見交換では「何でもかんでも禁止、禁止では観光客が来なくなる。『飛ばしても良い』という場所も示すべき」との反対意見があったが、盛り込まれなかった。「ガイドラインがないと問い合わせがあった場合に対応に困る」「まずは策定し、必要に応じて弾力的に見直していけば良い」といった賛成意見があった。

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