大城山山頂への道路舗装 辰野町が来年度着手

LINEで送る
Pocket

ゼロポイントの案内看板が立つ大城山の山頂入り口。町は山頂へ延びるアクセス道路の舗装を行う

辰野町は2020年度、官民協働で進める「日本のど真ん中」プロジェクトで、日本中心のゼロポイントがある大城山へのアクセス環境整備に着手する。商品開発やイベント企画によるPR戦略が展開される中、地理的中心の場所を実際に訪れたいと希望する声が増えたのを受け、現地の誘客態勢の充実に本腰を入れることにした。20年度一般会計当初予算案に、林道から山頂へ向かう道路の舗装工事費1070万円を計上した。

町では18年秋、住民参加の作戦会議を開いてプロジェクトを始動。幅広い世代でアイデアを出し合い、19年には町内店舗を巻き込んだラーメンやパンの開発および販売、音楽祭の開催といった取り組みを具体化させてきた。

これにより、町や町観光協会などに対してゼロポイントへの経路に関する問い合わせが増加。町議会や振興団体からも周辺道路や山中の遊歩道整備、看板設置といった誘客策の要望が挙がり、新年度予算編成に合わせてアクセス対策の実施を決めた。

新年度事業では、市街地から林道王城枝垂栗線を通って山頂へ至る経路の中で、ゼロポイントの案内看板がある入り口と展望広場を結ぶ作業道約450メートル区間を舗装。併せて当初予算対応で、展望広場の一角に簡易水洗型の仮設トイレを設置する。

町まちづくり政策課は「山頂への道路舗装は第一段階。まずは自家用車などによる来訪をスムーズにし、日本のど真ん中から上伊那全体を見渡す絶景ポイントとしての訴求力を高めたい」と説明する。

道路舗装後は、山中の区間整備を検討する。ゼロポイントと町がテレビ番組での独自認定を踏まえ標柱を設けた「日本の中心の中心 チコちゃんポイント」は、展望広場から徒歩約20~30分の地点に隣り合って立つ。道中の急傾斜、キノコ山が隣接する事情を考慮しつつ、地元生産森林組合などと誘客促進、安全対策について協議していく。

武居保男町長は「日本のど真ん中を訪れたい、ポイントに立ってみたいという要望に応えるべく、地元の理解を得ながら環境整備を進めたい。観光PRにとどまらず、多くの人が参加しているプロジェクトが住民主導のまちづくりにつながれば」としている。

おすすめ情報

PAGE TOP