豪雨災害10年で慰霊祭 岡谷市橋原区

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豪雨災害で犠牲になった故人の冥福を祈り献花をする岡谷市橋原区の子どもたち

豪雨災害で犠牲になった故人の冥福を祈り献花をする岡谷市橋原区の子どもたち

2006年7月に発生した豪雨災害で土石流により1人が犠牲になった岡谷市川岸東の橋原区(林嘉宏区長)で17日、「平成18年豪雨災害10年慰霊祭」が行われ、約100人が参列。故人の冥福を祈り、災害の経験を後世に伝える決意を新たにした。

神事では、林区長、今井竜五市長、遺族、災害当時の区長と区対策委員長が祈りとともに玉ぐしを捧げた。

神事後、林区長は災害の被害を振り返り「10年を契機にもう一度災害を思い出し、後世に伝えてほしい」とあいさつ。今井市長は「大きな節目を迎えた。あの災害は決して忘れてはならない。教訓をしっかりと次世代につなげていく」と述べた。

続いて川岸小学校6年の師岡亜未さん(11)が家族に聞いた災害の記憶を基に書いた作文を読んだ。災害時2歳だった師岡さんは、姉を背負って避難を手伝ってくれた消防団員に感謝の気持ちを伝え、災害後の復旧作業や電車の音を土石流の音のように聞こえ、恐怖を感じていたという家族の様子を振り返り、「本当に大変な災害だったと思う」と述べた。

その上で「今普通に生活できているのは助けてくれた地区の人や多くのボランティアのおかげ」と感謝。災害後、土石流の跡に植えられたブルーベリーの木について触れながら「大人になって、おばあちゃんになってもこの記憶をたくさんの人、子どもたちに伝えていきたい」と語った。

豪雨災害では市内で8人が亡くなり、10棟が全壊した。橋原区では1人が死亡。全半壊と床上床下浸水で合わせて35棟に被害があった。復旧工事は治山事業で09年1月までに約9500万円、砂防事業は2基のえん堤整備などで10年7月までに約15億3000万円が投じられた。

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