ミドリナ白書作成に向けシンポジウム 伊那市

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約110人が参加し、人と森の未来や「心地よい関係」を考えた

伊那市の「市50年の森林(もり)ビジョン」を官民で応援する伊那市ミドリナ委員会は23日、人と森の未来を描く「ミドリナ白書」の作成に向けたシンポジウムを、同市ますみケ丘のフォレストコーポレーションで開いた。基調講演のほか、森林・森林資源を生かした教育、食、エネルギーなど五つのテーマで分科会を開催し、白書の軸に据える人と森の心地よい関係(快=心地よさ)について意見を出し合った。約110人が参加した。

基調講演をしたのは、プロダクトデザイナー・武蔵野美術大学教授で、「日本全国スギダラケ倶楽部」代表の若杉浩一さん。戦後に植林されたスギの材木としての価値や魅力を評価し、暮らしの中で積極活用するプロジェクトを展開している。

若杉さんは、スギの角材で作ったベンチや、内装材としてふんだんに用いた施設を紹介。木育施設「赤ちゃん木育ひろば」に関しては、「木のぬくもりなどが母親たちに喜ばれた。心地よさを感じる母親を見て乳幼児も喜ぶ」と説明した。駅舎や周辺での木を生かしたまちづくりで、駅前に人が集まり経済活性化につながった事例も報告した。

分科会に先立ち、それぞれのテーマに関わる人たちがスピーチ。NPO山の遊び舎はらぺこ(同市)の保育士小林成親さんは「子どもたちの心を育むために、自然と関わる保育、生活をしている」などと報告し、「(教育の分科会では)50年後に残すべき大事なものを考えたい」とした。

白書は2カ年ほどかけて作成を進める方針。人と森がお互いにとって心地よい関係を考え、その心地よさを感じる度合い「森感度」を上げていくことなどを目的に50年後までの道筋を描く。今回の分科会などで出た意見も反映させていく。

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